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創作とゲームと時々母親。

ゲーマーで趣味は読書と妄想(推しCP二次創作)。お得とか限定に弱い二児の母が書く勝手な情報発信兼日記ブログです。

創作の話を(初めて)します

創作とゲームとって題うっておきながら、ここまで一切触れてこなかった創作の話。

 

いや、一応してるんですよ、細々ながら。

ある程度形になってからじゃないとよう言わんわと思って避けてきただけで(笑)

 

で、本当ならちゃちゃっとHPのリンクを貼っておわりってしたらなんかそれも味気ないので、1日1個ずつこれからUPしていこうかなと思います。

 

手始めに今日は今執筆中の「俺とあいつと彼女と彼の騙し愛」から。

興味ない方はここから回れ右でもいいので(笑)、また興味のある記事の時はよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

では、どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロローグ

 

あたしは弱い。

心の中ではいつも泣いてる。

 

彼女よりも。

 

だから、選ばれない。

 

いつも、いつだって。



私は強い。

強い、はずだから。

 

あの子よりも。

 

だから、選ばれない。

 

いつも、いつだって。



俺は、弱い。

 

弱くなきゃ、こんな惨めな姿晒しておめおめと生きていられるわけがない。

 

あいつよりも。

 

だから、選ばれない。

 

いつも、いつだって。




俺は、強い。

 

強くなきゃ、ここまで生きて来れなかった。

 

彼よりも。

 

だけど、それゆえに掴めないものも確かにあって選ばれない。

 

いつも、いつだって。

 

俺とあいつと彼女の共通項

 

千津が伏せてる。

地面とお熱いキッスをして停止している。

 

ああ、またなにもねーとこで転んだんだな。



ほらよ。

 

駆け寄り、起こしてやる。

 

・・・えへへ、ありがと、そーちゃん。



こいつは泣かない。

 

人前では決して。



俺の、前ですら。

 

いつか、俺の胸にすがりついてきてそれを抱きしめる事は出来るのだろうか。




























桂木蒼士(かつらぎ そうし)。

15歳。

千津とはもう一人加えた昔からの幼馴染で三人、親同士が仲良くて家も近所だからってよく遊んでた。

自分の容姿には特筆すべき点は特にない。

ただ、昔からプロサッカー選手を目指し日々練習に励んでいる。

他人から良く言われるのは、一重にいつも一文字に結んだ薄い唇、がっしりした体型、長身浅黒のいかにもスポーツマンです風イケメン(らしい。。。)




部活を終え、帰り道の河川敷を歩いていると、先に帰宅したはずの幼馴染たちが歩いているのが見えた。



あいつら、なにこんなとこで油売ってやがんだ。




近づいていくと、こけしのようなおかっぱの小さい生き物がなにやら落ち込んでいた。



「はぁ・・・今すぐ生まれ変われるなら壮絶の美女になりたい・・・」

 

ブッ。

なんだ、壮絶の美女って。

 

「なにそれ絶世じゃなくて(笑)そんなんにならなくても千津はかわいいじゃない、誰よりも。」

 

そうそう、絶世の、だよな。

おう、それには俺も同意だ。

 

「そんな風に言ってくれるのはみーちゃんだけなんだってば~」

 

んなこたぁねぇ。

想ってはいる、常に。

言わないだけだが、本人に。

 

このままだとあいつら俺が後ろを歩いてることに気付かないまま帰宅しそうだったので、さっきの人だって、とこけしが言いかけた途端、バシン!!と、背中に鞄をぶつけてやった。

 

瞬間、殺気を感じたのか空手有段者のもう一人の幼馴染は振り返り構えてみせ、

間抜けなほうの幼馴染は

ぶへっ

と、豚の鳴き声のような女子にあるまじき声を出してつんのめった。

 

気ぃ抜きすぎだろ。

 

「そ~う~ちゃ~ん~!!

「よ。なんだ、小さすぎて見えんかったわ。」




中肉中・・・いや、小背か。一言で言うなら「こけし

うるんだ瞳はこれでもかというほど大きく丸々としていて、形の良い三日月眉。

まつげも本人はよく抜けて目に入り痛いから困ると言うほど長く密度が濃い。

 

だが、顔立ちがいかんせんふっくらとした福顔タイプでいかにもな幼顔のため、

お年寄りや子供からのウケは相当イイ。本人が全くといっていいほど己の容姿に興味のない(そこに関しては俺もだが)なので、薄化粧すらすることなく性格も品行方正でクソ真面目というのがさらに輪をかけて教師や親からも絶大な信頼を寄せられている。一緒に登下校しているとまぁかなりの高頻度で人助けを無意識にやっている。お人よし。俺なら半日で疲れて寝込むレベルだ。

 

そして、ドジっ子だ。

なにもないところで躓いてはよく地面とキスを交してフリーズしてる。

体育の成績はいい方なのにな。

昔からの七不思議の一つだ。

 

そして、惚れっぽい。

これも七不思議の一つ。

なんでそんなにおまえは簡単によくしらねー赤の他人に惚れこんじまうんだと呆れるほど、年がら年中片想いしては振られ続けている。

 

俺から見たらどいつもこいつも見る目のない大したことないヤローばかりなので良かったが。

 

最近は行きつけの本屋でいつも中段以上の棚には手が届かず、たまたま代わりに本を取ってくれた本屋のお兄さんとやらに100回目の片想い中なんだとか。

用もなく本屋をうろうろしたりして、ソイツに会えやしないかと通いつめていた。

だが、ソイツはあいつではなくその隣に常にいる美波の方に惚れていたようだ。

 

で、先ほどの話を推測するに、見事玉砕してきたと言うことのようだ。

 

もったいねーな。

こいつ、脱いだら相当すげーのに。

 

細かな表現は避けるが、もう一人の幼馴染が見たまんまのスレンダー体型に対し、かなり着やせするようで家の中や薄着の時期になるとあまり直視できなくなる。

なるべく顔には出さないようにはしているが。



「なんだ。蒼士も今帰り今日は早いんだね。」

 

「まだ新学期始まったばっかだから。年だし。先輩達の邪魔になるらしいわ。」

 

「ふうん。変なの。一緒に同じスポーツやってんのに。」



こいつはもう一人の幼馴染、坂上美波(さかがみ みなみ)だ。

実は空手の府大会優勝者。

インターハイにもでていて、同学年では敵なし。

光速蹴りの空手小町なんて愛称がつくほどで、その実力と相反した美貌と細身ながら鍛え抜かれた長身と腰まで伸ばした淡い栗色の髪は光に透けると金にも見え、色素の薄い空色の瞳は彼女の祖父の出身国である紳士の国の血を彷彿とさせる。

 

そんな(黙っていれば)美少女をそこらの男共が放っておく訳がない。

毎日かとうんざりするほど呼び止められ愛の告白を受けるが全て辛辣なコメントでノーサンキュー。

残念ながらこの美しい幼馴染は、極端に人の好みが変わっており、たった一人の男に純情を捧げ続けている。

 

かなわねーのにな。ずっと。




「いーか、お間抜けな顔をさらに間抜けにして背中丸めて歩いてるから、まっすぐに治してやろうと

 思ってな。シャキッと歩けよ、中身は違うんだったら余計に。」

 

「なんでよ!!そーちゃんに言われなくったってねぇ、あたしが間抜けな顔してるってことぐらいわかってるし実際、間抜けな出来事に直面したとこだし!!

 

「ああ、あの行きつけの本屋の兄ちゃんに片思い100連敗シュートでも決められたからか

 

「・・・・・・・・」

 

やべ。

ほんとにタイムリーだったらしい。

 

「あ、悪い。図星だったか。」

 

ラッキー。

 

「蒼士、いくらなんでもその酷い推理はないでしょ、あんなでくの坊になんて私のかわいい千津が惚れるわけなんてないじゃない。」

 

おいお前、あんだけ本屋に付き合わされてまだそういうか。

 

「みーちゃん。。。」

 

絶望的な表情で千津が美波を見上げる。

 

「え、なにまさか本当にそうだったの

 

・・・こいつも大概人の好意に鈍感だよな。。。

 

「もういいよ。。。。今さっきしっかりふられたとこだから。。。」

 

いいんだいいんだ。

振られとけ振られとけ。

お前に魅力を感じないヤローなんか見る目ねーんだ。




桜吹雪の堤防を並んで歩く俺達。

このときはまだ、俺達をばらばらに引き裂く事件が起ころうとは夢にも思っていなかった。



 

続きはまた明日。