さて。めちゃくちゃ世間で話題を掻っ攫っている評判作を観賞してきた。一言感想。
ん?んん?あ、あれ?って混乱する
私の恋に反応する心の鈍さがそうさせるのか・・・なんで三葉と瀧が惹かれ合うのか伝わりきらなかった・・・。ごめんなさい。秒速5センチメートルの方が自分にはいつまでも後を引く感動を感じた作品でした。
2クールのアニメとかだったら、なんで三葉が瀧を好きになったか、瀧がなんで三葉のためにもう一度入れ替わろうと思ったか、気持ちの動きが伝わるエピソードを挟みこめたんじゃないかという気がした。
あの駆け足感だと、ええ~?い、今の間どこに好きになってしまう要素があったんだ?と納得できにくい。
自分の視点が次々入れ替わりすぎて、脳みそ老化しつつあるおばちゃんにはついてけなかった。。。
伏線の回収の仕方も後半怒涛の如くやや強引に回収した感じがした(起→承がなくて転→伏線回収→結のようなイメージ)
例えが悪いかもしれないがただの暗いトコに突っ込んで行ってシューティングするだけのアトラクションだと思って入ったら、後半急にお化け屋敷的要素が怒涛の如く押し寄せてきて有無を言わさず泣かして怖がらせて、なんなんだここは!こんなつもりじゃなかったのに!って思いながらなんとか命からがらゴールしたら、「怖かったでしょ!すごかったでしょ!」っていうしてやったり顔の製作者が現れたらぼっこぼこにしてやりたくなるやるせなさに襲われた。
3年間のパラドックスの説明が組紐の捩れの話だけで漠然としていて、水宮の力の神秘さとか、三葉の父との確執とか、瀧は父子家庭っぽいけどそこはなんていうかジレンマとか苦労とかなかったの?同じ片親どうしでもきちんと子と生活してる父と暮らしてる瀧なら、子にちゃんと向きあわないで逃げてしまった三葉の父に対してカッとなってしまう背景があの回想だけでは普通の人ならそこまで心の奥底の背景までには気が及ばずに「そ、そっか・・・」だけで終わってしまってもったいなかった。
自分から家出て行った婿がえらそうに町長におさまっててなんでばあちゃんはだまって孫引き取って我慢してるのか、伝統を受け継ぐだけってのはあまりにも理由として不可解だし、町の人も普通にそんな勝手な町長と三葉のやりとりみてなにも言わないのも違和感だし(なんか娯楽が無いからってみんながみんな田舎の人は意地が良くない的にうつって、閉塞感と鬱屈感を出したいのかもしれないが揶揄するクラスメイトも中途半端だし、逆に田舎出身者にしかわからない独特の感性なのか?自分にはイマイチピンとこなかった)、えええまともな大人はいないのかい?って感じ。(いや、瀧を現場まで一度ならず二度までもつれてってくれるラーメン屋のオヤジさんは文句なしにいい大人だったが。普通、故郷があんなカタチで急になくなったらトラウマ抱えてもおかしくないから近付きたくないってなるのを瀧の絵だけで理由補完するにはいい人過ぎ)
むしろ子供達の方がしっかりしてるじゃないか。
あああーなんだかこれきちんとアニメならアニメでアニメ枠とかできっちり話として仕上げてほしかった。せっかく二人とも父子家庭だけど環境が違う、置かれてる環境とかも違うけど、だけど苦労を共に乗り越えてって心の機敏さよりも事件の方に気がいっちゃって神秘性とかが薄れちゃってもったいなくてくやしい。
音楽と背景とかの作りこみはさすがの一言です。
公式ガイドブック、高いけどサントラもほしいわぁ・・・。
まだまだ観たい作品山積み。嬉しい悲鳴だがどうしよ。
明日はカレーフェスタにいけたら・・・いいなぁ。